放射線/EMF影響

EMF問題

電磁界(EMF:Electromagnetic Fields)の健康影響に関する調査

 近年、携帯電話や無線LAN等の急速な普及に伴い、いわゆる「電磁波」の健康への影響に対する人々の関心が高まっています。

 「電磁波」とは厳密には、電界と磁界が相互に作用しながら、空間中を波のように伝播する物理現象の総称であり、周波数が高い(波長が短い)方から、エックス線やガンマ線等の放射線、紫外線、可視光線、赤外線、電磁界が含まれます。いわゆる「電磁波」の健康影響として論じられる場合は、一般に周波数が0〜300GHzまでの「電磁界」を指すことが多く、弊社の業務でもこの「電磁界」を扱っています。

 電磁界もまた、周波数によって「低周波電磁界」と「高周波電磁界」に大きく分類されます。「低周波電磁界」は、主に電力設備や家電製品等から生じる、50Hzまたは60Hzを中心とする帯域です。一方、「高周波電磁界」は「電波」とも呼ばれ、主に通信や放送に利用される、数百kHz〜数十GHzの帯域です。

 電磁界の健康影響については、第二次世界大戦前後のレーダーの研究開発の時代から、これまで数十年にわたって膨大な研究が実施されており、そこで蓄積された知見は、ほとんどの化学物質よりも多いです。これにより、健康影響を生じるメカニズムとしては、低周波電磁界については神経組織への誘導電流の発生、高周波電磁界については生体組織へのエネルギー吸収による加熱が、それぞれ原因であること、及び、これらの影響を生じる閾値レベルも解明されています。この閾値レベルに対して充分な安全率を考慮した値が、一般人及び職業者に対するばく露ガイドラインとして、国際的な専門家委員会により制定されています。世界保健機関(WHO)は、このガイドラインに従った基準・規制を導入することを加盟各国に推奨しています。一般に、生活環境中で人々が遭遇するばく露レベルは、このガイドラインよりも大幅に低いです。

 しかしながら、近年、「高圧送電線の近くに住む子供は小児白血病を発症するリスクが倍増する」、「携帯電話を長期間使用している人々は脳腫瘍のリスクが増加する」といった、疫学調査の結果がしばしば報告されています。また、上記のガイドラインよりも遥かに低いレベルの電磁界への日常的なばく露によって、いわゆる「電磁波過敏症」を発症したと主張する人々もいます。このため、電磁界の健康影響を懸念する人々による、関係省庁や地方自治体への問合せや、電力・通信設備の立地への反対運動などが増加しています。

 こうした状況から、弊社では、電磁界の健康影響に関連する、研究動向、規制・基準の状況、社会問題等について、国内外で幅広く調査を実施しています。また、WHO主催の国際会議等にも多数出席し、海外の専門家との接点も多いので、ニーズに応じた調査が可能です。

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