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2012/06

一般社団法人生物多様性保全協会主催、調布市共催イベント「第3回多摩川の外来植物駆除~守ろう多摩川のいきもの~」に参加しました。

2012年6月
一般社団法人生物多様性保全協会主催、調布市共催イベント
「第3回多摩川の外来植物駆除~守ろう多摩川のいきもの~」
  2012年6月16日、一般社団法人生物多様性保全協会主催のシリーズイベント「多摩川の外来植物駆除~守ろう多摩川のいきもの~」の第3弾に参加してきました。JANUSからは馬場花梨が参加しました。
 一般社団法人生物多様性保全協会は2011年3月に発足し、これまで様々なイベントを行っています。今回のイベントは既に昨年2度開催されており、調布市共催の下、調布市近郊の多摩川周辺において、特定外来植物の駆除活動を行うというものです。第1回、第2回のイベント同様、多摩川自然情報館付近の河原で、特定外来植物である「アレチウリ」と「オオキンケイギク」の駆除活動を行いました。
 一年草であるアレチウリは、芽を出したばかりのものも多く、第1回、第2回目に比べて容易に駆除することができました。
 それに対し、多年草のオオキンケイギクは現在開花結実中(5月-9月が開花・結実期)で、駆除に大変苦労しました。オオキンケイギクは、明治時代中期に観賞用や緑化植物として持ち込まれたのをきっかけに定着し、日本各地に広がりました。繁殖力が強く、地中深く根をはるため、根こそぎ駆除しないと、残った根からまた再生してしまう可能性があります。また、一つの花が100コ程度と多くの種子をつけ、土中での種子の寿命が数年~数十年になるという報告もあり、種子の生産を抑える、分散させないということが重要であるとされています。そのため駆除には注意が必要で、今回は、まず種子や花、つぼみを全て取り去ったあとに、根を掘り起こして抜き取るという手順を踏みました。
   


               


    今回の駆除を行った河原には大きく分けて3種類の「黄色い花」がありました。今回の駆除対象である「オオキンケイギク」のほかに、花の中心部の赤色が特徴的な「ハルシャギク」、そして多摩川周辺に自生している在来植物の「カワラサイコ」です。カワラサイコは、東京都において絶滅の危険が増大している種として「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。このカワラサイコを守るためにもオオキンケイギクを駆除することが重要なのだそうです。

                   



 今回は、日ごろから多摩川自然情報館を利用している近隣の子供たちや地元のボランティアに加え、生物多様性について学ぶために参加したいという企業からの団体参加もあり、総勢25名での作業となりました。約一時間の作業で回収したのは、アレチウリ約45.5kg、オオキンケイギク約14.0kgでした。
 参加者が特定外来生物や作業の説明を受けている間降り続いていた雨も、作業開始直前には一旦やみ、無事作業を行うことができました。参加者からは「とても楽しかった」との感想があったほか、企業の参加者からも「大変勉強になった」、「自分たちも同様の活動をしていきたい」との意見が聞かれました。このイベントを通して、河原や道路沿いに咲いている一見きれいな花が、実は人為的に持ち込まれた外来種であり、在来の植物を脅かすことがあるという事実を参加者の方々に理解していただけたのではないかと思います。
 多摩川自然情報館(http://blog.goo.ne.jp/tamagawa_info)と生物多様性保全協会(http://biodiversity.or.jp/)では引き続き特定外来生物のモニタリングを行うほか、同様のイベントを今年中にあと2回ほど計画しているとのことですので、機会があればぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

注:オオキンケイギクに関する情報は一般社団法人生物多様性保全協会作成の資料及び株式会社緑生研究所提供の当日配布資料を参照。