ドイツ連邦経済・エネルギー省、CCUSも対象となるCO2差金決済契約の予備手続き開始
2025年10月30日
ドイツの連邦経済・エネルギー省(BMWE )は、2026年度のCO2差金決済契約(気候保護契約)の入札手続きの予備手続きを開始したことを発表しました。BMWEは、CO2差金決済契約を通じて、化学、パルプ・製紙、鉄鋼、その他の金属、セメント・石灰、セラミック、ガラス、石膏などの分野を含むエネルギー集約型産業による持続可能な低CO2生産プロセスへの投資を支援します。
ドイツのCO2差金決済契約は、低CO2となる製造プロセスに投資する企業を価格リスクから保護するもので、変動するCO2価格とエネルギー価格、そして従来の製造プロセスとのコスト差を相殺する支援を15年間にわたり実施するものです。
この度開始した予備手続きにおいては、提案する資金提供ルールについて産業界との協議を実施します。さらに、新規プロジェクトも予備手続きを通じて入札に参加できます。気候保護契約の第1ラウンドは2024年に締結されていますが、今回はより柔軟で、中小企業に優しくなるとしています。さらに、今回は新たにCCSとCCUが対象技術となっています。
2026年に実施される入札手続きに入札するための前提条件として、2025年12月1日までに予備手続きに参加する必要があります。2026年の入札プロセスは来年半ばに開始される予定ですが、その実施には依然として予算承認と国家補助規則(State aid rules)に基づく欧州委員会の承認が必要となります。
詳細は以下をご覧ください。
ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWE)によるプレスリリース
https://www.bundeswirtschaftsministerium.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/2025/10/20251006-bmwe-startet-vorbereitendes-verfahren-fuer-das-gebotsverfahren-2026-der-co2-differenzvertr%C3%A4ge.html
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