背景と課題
海外の原子力関連情報のニーズは、新規制基準への対応において飛躍的に拡大しています。また、海外の原子力関連情報を社内展開するためには、海外情報を収集する部門に係らず、サイトや広報等の部門においても基礎情報を理解しておくことが必要になります。インターネットでの検索を含む様々なツールにより、多くの国の原子力規制関連情報を閲覧することが可能になりましたが、各国における原子力発電の状況並びに原子力に関連する組織(規制機関以外を含む)、法律、規則、ガイダンス文書及びそれらの位置付け等を体系的かつ横並びで理解するためのツールはありませんでした。
サービス/技術
原子力:e-learning「せかげん」は、ブラウザで手軽に利用できるe-learningツールで、世界の原子力事情を体系的かつ網羅的に短時間で理解することができます。何度でも利用でき、各項目に設けられた確認テストによって知識を定着させ、海外原子力関連のインプット情報の処理を迅速化することができます。
e-learningでの学習項目
世界の原子力関連情報を理解する上で押さえておくべき基礎的な内容として、以下に示す項目についてスライドと音声を用いて習得できます。短期間での基礎知識の習得を目的として内容を集約しています。
① 原子力政策
② 原子力安全の変遷
③ 原子力発電所の運転、新規建設、廃止措置の状況
④ 規制機関
⑤ 規制機関以外の原子力関連組織
⑥ 規制文書
⑦ 建設時の許認可プロセス
⑧ 保守・管理
⑨ 長期運転(運転認可更新)に関連する規制
⑩ 廃止措置に関連する規制
⑪ 放射性廃棄物の区分と処分場
⑫ 全体まとめ
確認テスト
各項目の受講後には確認テストがあり、効果的に基礎知識が習得できるようになっています。また、各受講者の実施状況及び各項目の受講後に実施する確認テストの結果は、管理者により閲覧可能であり、受講者全ての進捗状況を確認することができます。