背景と課題
国際的なリスクベース医薬品品質管理の流れを受けて、医薬品製造の共用設備における洗浄バリデーションや、産業衛生管理のために、PDE(Permitted Daily Exposure、一日曝露許容量)やOEL(Occupational Exposure Limit、作業曝露限度値)の設定が必要となります。JANUSはこのPDE・OELの設定をサポートします。
サービス/技術
JANUSではPDE・OEL設定に必要な毒性学的専門分野の実績があり、これまでも多くのお客様にPDE・OEL設定および、毒性学的なコンサルテーションを提供しています。
また、現在、PDE設定検討会(ISPE Containment COPが発起人であるボランティア組織)にも所属しており、国内のPDE設定に関する活動をしています。
製薬工場のEPC分野で多くの実績がある日揮グループの一員として、リスクベースアプローチの起点であるPDE・OEL設定を含めたGMPエンジニアリングをサポートします。
PDE・OEL設定の手順(最新のガイドラインに準拠)
1. | 医薬品の添付文書、インタビューフォーム、臨床データ(入手可能な場合)などの有害性情報を入手 | |
2. | NOAEL(無毒性量)などのPDEを設定する根拠となる試験データであるPOD(Point of departure)の選定 | |
3. | 投与経路を考慮した換算 | |
4. | 調整係数※の設定 ※F1(種差)、F2(個体差)、F3(曝露期間)、F4(影響の重篤性)、F5(無毒性量への調整) | |
5. | PDE・OEL算出:PODに調整係数等を適用してPDE・OELを算出する OEL:PDEに基づき、曝露経路や、労働者の呼吸量等の情報を考慮して算出します | |
6. | PDE・OEL設定レポートの作成(和文・英文可) |
リーフレット「リスクベースの医薬品製造のためのPDE(一日曝露許容量)設定」
業務実績/サービス例
- 医薬品PDE・OEL設定サービスの提供
- 長年にわたる化学物質の有害性評価・リスク評価(毒性学的根拠に基づくリスク評価)の経験 (大気環境基準設定等の支援):詳細評価10物質、スクリーニング評価300 物質以上
- 上記リスク評価において、PDE・OEL設定に必要なPODの選択や、調整係数(不確実係数)の設定に多くの経験