スコットランド政府は2025年までに全ての既存火力発電所にCCSを組み込む方針

2012年03月06日

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スコットランド政府は「発電政策声明(Electricity Generation Policy Statement(EGPS))」の草案を公表し、その中で、2025-30年までに国内の全ての既存火力発電所にCCSを組み込む方針を示しています。

この草案によると、スコットランドでは今後再生可能エネルギーを中心に、CCSを組み込んだ火力発電所にも重要な役割があることが明記されています。

主な方針は以下の通り。
● 2020年までに国内の総エネルギー消費の最低100[%]を再生可能エネルギーによって補う(これは、再生可能エネルギーによる発電に100[%]依存するわけではないと注記されています)
● 最低2.5GWを、CCSを組み込んだ火力発電により補完する
● 2020年までに国内で商業規模のCCS実証を実現し、その後2025〜2030年までに国内の全ての既存火力発電所にCCSを組み込む
● 原子力発電の段階的な廃止(新規の建設は実施されない)

草案に対する意見を、6月4日まで募集中です。

詳細は以下をご覧ください。

スコットランド政府プレスリリース
http://www.scotland.gov.uk/News/Releases/2012/03/Electricity-05032012
草案原文
http://www.scotland.gov.uk/Resource/0038/00389098.doc

関連ニュースURL
http://www.bloomberg.com/news/2012-03-05/scotland-to-fit-carbon-capture-at-existing-coal-plants-by-2025.html