カナダ、アルバータ州のERAが実施した革新的なCO2利用技術の資金提供先の公募結果を発表

2017年03月06日

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カナダ、アルバータ州のEmission Reduction Alberta(ERA)は、CO2を不要なものから資産に転換するとともにその排出量を大幅に削減できる革新的な技術を求めて資金提供先を公募し、3月1日にその結果を発表しました。

ERAのプレスリリースによると、以下の4件のプロジェクトが選定され、最大で300万ドル(約2.6億円)の資金提供を受けることができます。
・Solidia Technologiesのセメント製造におけるCO2利用の持続可能な手法
・CarbonCure Technologiesのコンクリート製造におけるCO2利用技術
・Mangrove Water TechnologiesのCO2と塩水廃水を油ガス田で利用する化学品と再利用可能な水に転換する技術
・McGill Universityの太陽光を電源とするCO2転換システムの現場適用

ERAは産官学が連携して設立された企業であり、今回の公募は第2弾となります。
第1弾では世界中から344件の提案があり、24件のプロジェクトが選定され最大で50万ドルの資金提供を受けていました。第1弾で選定されたプロジェクトのうち19件が今回の公募に継続して応募し、さらに69件の新たな応募があったとしています。そのため、CarbonCure Technologiesを除く3件は第1弾から継続的に選出されたプロジェクトとなります。

2019年には1件のプロジェクトに絞り込まれ、追加で最大1000万ドル(約8.5億円)の資金提供の対象となり、商業化を目指す技術とする計画です。

詳細は以下をご覧ください。

ERAによるプレスリリース
http://www.eralberta.ca/emissions-reduction-alberta-announces-winning-projects-round-two-era-grand-challenge-innovative-carbon-uses/

関連ニュース
http://www.inews880.com/syn/110/157895/157895

http://concreteproducts.com/news/10295-emissions-reduction-challenge-funds-solidia-carboncure-expansion.html#.WLzINzvyiUk