米国トランプ政権、DOEのFY2018予算でクリーンコール研究関連予算の大幅削減

2017年05月30日

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米国トランプ政権は2018会計年度(FY2018)の予算教書を議会へ提出しました。エネルギー省(DOE)の予算のうち、クリーンコール研究に関する予算が大幅に削減されており、化石エネルギー研究開発プログラムの予算が前年度の6億3100万ドルから2億8000万ドルと56%減、そのうちのCCS研究の予算は前年度の約2億660万ドルから85%減となる3100万ドル(約34.8億円)の大幅削減となっています。
同政権のエネルギー計画ではクリーンコールへ力を入れることを公言していたため、メディアからの注目が集まっています。

なお、CCS研究のうち、CO2回収の分野では革新的なガス分離によるCO2回収に力を入れ、CO2貯留の分野では沖合の油ガス田や帯水層の将来的な貯留層としての可能性の調査、モニタリング検証、シミュレーション、リスク評価の技術、短期〜長期のCO2暴露に対応する坑井技術などに力を入れるとしています。

詳細は以下をご覧ください。

議会に提出されたDOEのFY2018予算
https://energy.gov/sites/prod/files/2017/05/f34/FY2018BudgetinBrief_0.pdf

DOEの化石エネルギー局によるプレスリリース
https://energy.gov/fe/articles/president-s-fy-2018-budget-includes-4798-million-fossil-energy-programs

関連ニュース
https://www.washingtonpost.com/news/energy-environment/wp/2017/05/23/trump-plans-a-69-percent-budget-cut-large-staff-reductions-at-clean-energy-office/?utm_term=.edefd14cc2c7

http://www.houmatoday.com/news/20170524/trump-dumps-clean-coal-research-he-praised-in-campaign

https://www.nytimes.com/2017/05/23/climate/trump-budget-energy.html?_r=0