漏出経路となる断層が存在する貯留層においても気候変動対策としての有効性を示す研究
2019年02月01日
英国のUniversity of Edinburghの研究者が、米国アリゾナ州に存在する天然CO2の貯留層を対象に、42万年間でどれだけのCO2が貯留層から漏出したかを計算するための化学分析を実施し、その成果を示す論文をScientific Reportsに公表しています。断層を通じて地表へのCO2移動が確認されている天然CO2貯留層を対象としていましたが、計算の結果、その年間の移動量は非常に小さいことが判明しました。また、これまでリスクが高すぎると考えられていた断層を有する貯留層であっても、気候変動対策として有効な貯留が可能となり得ることが示されました。
詳細は以下をご覧ください。
論文の概要
「420,000 year assessment of fault leakage rates shows geological carbon storage is secure」
https://www.nature.com/articles/s41598-018-36974-0
論文の入手先
https://www.nature.com/articles/s41598-018-36974-0.pdf
University of Edinburghによるプレスリリース
https://www.ed.ac.uk/news/2019/fault-lines-are-no-barrier-to-safe-c02-storage
関連ニュース
https://eandt.theiet.org/content/articles/2019/01/co2-stored-in-underground-rocks-could-be-safe-from-geological-faults/