カナダUniversity of Torontoの研究チームが溶解した炭酸塩を直接CO2ガスに戻す新手法を開発
2019年06月14日
カナダのUniversity of Torontoの研究チームは、溶解した炭酸塩をCO2ガスに直接戻す新たな手法を開発し、その研究成果論文を学術誌ACS Energy Lettersに公表しています。研究チームは、水から水素を製造するために使用していた従来の電解槽を応用し、加熱工程を経ずに、溶解した炭酸塩を直接CO2に戻せることを発見しました。
University of Torontoのプレスリリースによると、この一連の方法ではCO2を用いて一酸化炭素と水素の合成ガスを生成することも可能であり、その合成ガスは燃料やプラスチックの原料となることから、大気から直接CO2を回収してリサイクルする上での経済性を大幅に向上させる可能性が高まったとしています。
詳細は以下をご覧ください。
Li et al.(2019) CO2 Electroreduction from Carbonate Electrolyte の入手先
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsenergylett.9b00975
University of Torontoによるプレスリリース
https://www.utoronto.ca/news/out-thin-air-u-t-researchers-shorten-path-capturing-and-recycling-co2-new-process
関連ニュース
https://www.zmescience.com/science/carbon-capture-electrolyzer-932532453/