米国EPA、ACE規則の最終版を公表
2019年06月26日
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ACE規則は、各州が石炭火力発電所からのCO2排出規制のための計画を立てるときに使用する排出量ガイドラインを定めています。具体的には、「熱効率の改善(HRI)」を石炭火力発電所からの最善のCO2排出削減システム(BSER)として定めています。
EPAは、HRIの手法の候補として以下の6つの技術を挙げており、候補としたそれぞれの技術につき、達成可能な排出量の制限に関する情報も提供しています。
・ニュートラルネットワーク/インテリジェントスートブロワ
・ボイラ給水ポンプ
・空気予熱器及びダクト漏洩制御
・可変周波数ドライブ(VFD)
・ブレードパスの改善(蒸気タービン)
・節炭器の再設計/取り換え
ACE規則は、各州政府が本規則を実施するための計画を提出するまでの猶予期間を3年間と定めています。
なお、CCSはBSERに含まれないことが明記されています。その主な理由として、既存施設でCCSを実施するコストが合理的でないためとしています。ただし、EPAは、施設によっては性能基準を満たすための技術として適当な場合もあることも認めており、各州が作成する計画においてCCSプロジェクトを認めることができるとしています。
なお、今回の通知には、新規排出源審査(NSR:New Source Review)プログラムに関する見直し事項は含まれていません。NSRについては、今後、別の通知で公表する予定としています。
詳細は、以下をご覧ください。
ACE規則の関連文書
https://www.epa.gov/stationary-sources-air-pollution/affordable-clean-energy-rule
EPAによるプレスリリース
https://www.epa.gov/newsreleases/epa-finalizes-affordable-clean-energy-rule-ensuring-reliable-diversified-energy
関連ニュース
https://www.washingtonexaminer.com/policy/energy/trump-epa-finalizing-rule-to-gut-obama-coal-plant-regulations
https://www.washingtonexaminer.com/policy/energy/trump-epa-snubs-carbon-capture-an-emissions-reduction-technique-favored-by-environmentalists-and-republicans