オーストラリアOtway Stage 2Cプロジェクト、地下貯留CO2のモニタリング結果を公表
2020年03月04日
オーストラリアの研究機関であるCO2CRC(The Cooperative. Research Centre for Greenhouse Gas Technologies)は、Otway Stage 2Cプロジェクトにおいて、貯留したCO2のモニタリング結果に基づく研究結果を公表しました。本プロジェクトでは、2015年12月から2016年4月にかけ、地下約1,500mの帯水層に15,000トンのCO2を圧入し、地下でのCO2の挙動を弾性波探査等によりモニタリングしていました。
その結果、この手法では5,000トン程度の少量のCO2の移動も検知でき、地下のCO2の挙動のマッピングも可能であることが実証されたとしています。
さらに、CO2の挙動を圧入後2年間にわたりモニタリングした結果、圧入したCO2は圧入域内に安全に封じ込められ、様々なCO2トラップメカニズムが働き、圧入後1〜2年で顕著に移動が減速することも報告しています。
現在、モニタリング結果を用いてCO2挙動の安定化の評価が実施されており、2020年6月には完了する予定です。
また、CO2CRCは、2019年にOtway Stage 3プロジェクトを開始し、最新の光ファイバーセンサーと計器を備えた深さ1,600mの観測井を4本新たに掘削しています。Stage 3プロジェクトでは、次世代の地下モニタリング技術を実証し、貯留層のモニタリングの効率改善を目指しています。
詳細は以下をご覧ください。
CO2CRCによるプレスリリース
http://www.co2crc.com.au/co2crc-research-delivers-insights-migration-monitoring-co2-stored-underground/
CO2CRCの2020年2月のINSIGHTS NEWSLETTER
https://myemail.constantcontact.com/CO2CRC-Insights—February-2020.html?soid=1101650563587&aid=0fJRB-AekwQ