英国政府BEIS、既存石油・ガス設備をCCUSプロジェクトのために再利用するコンサルテーションの結果を公表
2020年09月02日
英国のビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)は、昨年7月から実施していたコンサルテーションの結果を示す英国政府からの回答文書を公開しました。この文書の対象は枯渇油ガス田や坑井、パイプラインをはじめとする石油・ガス産業の既存設備をCCUSプロジェクトのために再利用するための検討で、以下の事項を特定しています。
・CCUSの大規模な展開を促進するために既存石油・ガス設備をCO2の輸送や貯留に再利用する機会および障壁
・CCUSプロジェクトのために再利用できる可能性が最も高い既存石油・ガス設備
・今度の課題は、産業、規制当局と連携し、既存石油・ガス設備の再利用に関する技術的な実現可能性と要件、および、廃止責任の取り扱いに関するガイダンスの作成であること
コンサルテーションでは、35件の意見が提出され、その内訳は以下の通りでした。
石油ガス産業界:12件
業界団体:6件
学術界(個人を含む)および専門家組織:8件
コンサルタントグループ:7件
英国の地方政府:2件
コンサルテーションで提出された意見は、当初の提案(再利用の可能性が最も高い施設の種類、資産の移転の障壁に対する取り組み、CCUSプロジェクトでの再利用を可能にするための適切な資産の保存)に対し概ね肯定的であったとしています。
詳細は以下をご覧ください。
政府による回答文書(pdf)
https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/909642/CCUS-government-response-re-use-of-oil-and-gas.pdf
BEISの既存石油・ガス設備のCCUSプロジェクトでの再利用に関するコンサルテーションのサイト
https://www.gov.uk/government/consultations/carbon-capture-usage-and-storage-ccus-projects-re-use-of-oil-and-gas-assets