英国のCarbon8 Systems、CCUモジュールをオランダの廃棄物エネルギー回収プラントで適用

2020年10月09日

英国のCarbon8 Systemsは、オランダで廃棄物からのエネルギー回収(Energy from Waste: EfW)プラントにおいて同社のCO2回収・利用(CCU)モジュールのパイロットプロジェクトを実施することを公表しました。

Carbon8 Systemsのプレスリリースによると、プロジェクトを実施するプラントは、オランダのDuivenに位置するAVRのEfWプラントです。このプラントでは年間約150万世帯分の廃棄物を処理しおよそ40万トンのCO2が排出されていました。
パイロット実証の対象となるCarbon8 SystemのCCUモジュールは、産業廃棄物となるフライアッシュを促進中性化技術(Accelerated Carbonation Technology (ACT))により排ガス中のCO2を直接回収できる吸着剤として利用し、コンクリート用途に適した軽量な建設骨材を製造するというものです。
CO2を排ガス中からフライアッシュに吸着するこのCCUモジュールは、特許取得済みで、「CO2ntainer」と呼ばれています。パイロットプラントでは、100トンの建設骨材を製造する計画です。

なお、Carbon8 Systemsは、今年7月にもフランスのVicatGroupのセメント工場において、同社のCCU技術を適用する商業契約を結んだようです。

詳細は以下をご覧ください。

Carbon8によるプレスリリース
https://c8s.co.uk/carbon8-systems-to-deploy-its-carbon-capture-utilisation-technology-for-the-first-time-at-dutch-energy-from-waste-plant/

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https://www.gasworld.com/carbon8-to-supply-avr-with-carbon-capture-technology/2019901.article