英国Swansea University、球状炭素の大気圧以下での優れたCO2回収効率を確認

2021年02月25日

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英国Swansea Universityの研究チームは、自己活性化された球状炭素は低圧力下でのCO2回収効率が優れていることを明らかにした試験結果を論文として公表しました。

Swansea Universityのプレスリリースによると、炭素と酸素の両方の供給源としてピロメリト酸を使用し、600?900°C間の温度でCVD法(化学気相成長)による球状炭素合成試験を行いました。また、合成した球状炭素の異なる温度圧力条件下でのCO2回収効率を検討し、以下の結果を得ました。

・球状炭素を形成するために最適な温度は800℃であった
・生成された球状炭素の超微細孔は、大気圧及び大気圧以下の圧力において、高いCO2回収効率を示した
・球状炭素の比表面積と全細孔容積は、生成時の析出温度に影響を受け、最終的なCO2回収効率に影響した
・大気圧における球状炭素1グラムあたりのCO2最大吸着容量は、0°Cで約4.0ミリモル、25°Cで2.9ミリモルであった

詳細は以下をご覧ください。

論文の概要・入手先
Carbon Vol.171 “Facile and environmentally friendly synthesis of ultramicroporous carbon spheres: A significant improvement in CVD method”
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0008622320308228?via%3Dihub

Swansea Universityによるプレスリリース
https://www.swansea.ac.uk/press-office/news-events/news/2020/12/faster-greener-way-of-producing-carbon-spheres-could-improve-carbon-capture-technology.php

関連ニュース
https://scitechdaily.com/improving-carbon-capture-technology-faster-greener-way-of-producing-carbon-spheres/