英国OGA、Habour EnergyにCO2貯留のための評価ライセンスを付与
2021年10月13日
英国の石油・ガス規制当局であるThe Oil and Gas Authority(OGA)は、この度Harbour EnergyにCO2貯留のための評価ライセンス(CO2 appraisal and storage licence)を付与しました。このライセンスは、 North East LincolnshireのImmingham沖に位置する北海南部のエリアを対象としています。Habour Energyは、このライセンスにより6年間の評価期間(appraisal term)が与えられ、この期間中に貯留許可への申請ができるようになります。このHarbour EnergyによるV Net Zeroプロジェクトは、Lincolnshireの海岸から約140kmに位置する枯渇ガス田であるVikingとVictorを再利用し、海底下約9,000フィート(約2743.2メートル) の深部層にCO2を貯留する計画としています。さらに、将来的には帯水層であるBunter層も貯留の対象とし、貯留量を増加させることも計画されています。
CO2の輸送は、新設のパイプラインに沿ってImminghamからTheddlethorpeまで輸送し、Viking枯渇ガス田までは120kmの既存のLOGGSパイプラインを再利用して輸送する計画です。圧入開始は2026年第4四半期を目指しています。初期の圧入量は年間360万トン、2030年までに年間1,100万トンに増加させる計画です。
英国OGAによるプレスリリース
https://www.ogauthority.co.uk/news-publications/news/2021/oga-grants-carbon-storage-licence-to-harbour-energy/
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https://www.worldoil.com/news/2021/10/11/uk-grants-north-sea-subsea-carbon-storage-license-in-pursuit-of-cop26-goals