Alberta州政府、CO2貯留ハブを対象とするRequest for Full Project Proposalの公募を開始

2021年12月24日

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Alberta州政府は、今年5月に”Carbon Sequestration Tenure Management”を公表し、CO2貯留ハブを選定するための提案を競争的プロセスを通じて検討すると明らかにしていましたが、この度、その事業者を選定する公募プロセスとなるRequest for Full Project Proposals(RFPP)を開始することが公表されました。

この公募プロセスは、落札事業者に対するCO2貯留のための合意(carbon sequestration agreement)の取得を促進し、サイトの境界を確立し、ハブ管理者としての役割を促進するとしています。

CO2貯留のための合意(carbon sequestration agreement)の目的は、以下の通りとなっています。
1. 坑井を掘削し、評価・試験を実施し、モニタリングのベースラインを確立し、回収CO2を対象となるゾーンの深部地下層に圧入・貯留する権利を付与すること
2. CO2貯留のための合意取得者に対する以下を含む要件の設定
•ハブの開発と孔隙の効率的な使用を管理すること
•適切な範囲でCO2貯留ハブへのオープンアクセスを確保すること
•公正かつ合理的な費用回収を可能にすること
CO2貯留のための合意に関するその他の要件、条件等については、公開されたRFPPガイドラインを参照できるとしています。

公募への提出可能期間は2022年1月4日〜2022年2月1日としており、公募結果の発表は2022年3月末を目指すとしています。

今回のRFPPではEdmonton近傍の工業地域からのCO2を回収し貯留する提案が対象となっています。アルバータ州政府は9月にボランティアベースでCO2貯留ハブの開発と操業に関心のある企業からExpressions of Interest(EOI)の提出を求め、このエリアは提出された多数のEOIにより明らかとなった貯留適地の中でも関心が多く集まる地域であり、準備レベルも高いと判断されたため選定されたようです。

なお、規制当局による許認可の取得は提案事業者の責任であり、この公募プロセスを通じて付与されるものではないことも明記されています。

詳細は以下をご覧ください。

Carbon Sequestration Tenure Managementに関する概要
https://www.alberta.ca/carbon-sequestration-tenure-management.aspx

Request for Full Project Proposals(RFPP)のガイドライン
https://www.alberta.ca/assets/documents/energy-request-for-full-project-proposals-rfpp-guidelines.pdf

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https://www.jdsupra.com/legalnews/inching-toward-the-finish-line-alberta-7997976/