米国カリフォルニアで初となるCCSプロジェクトの環境評価プロセスをCalifornia Resources Corp.が開始

2022年03月28日

米国カリフォルニア州で初となるCCSプロジェクトの環境評価プロセスが開始されたことを、Governingが報じています。

この度開始された環境評価プロセスは、California Resources Corp.(CRC)によりカリフォルニア州Kern郡で計画するCCSプロジェクトであり、様々な産業排出源からCO2を回収し、 Bakersfield南西26マイルに位置するLost Hills油田の枯渇油層に貯留する「Carbon TerraVault 1」と呼ばれています。Carbon TerraVault 1は、年間100万トン以上、合計で4,800万トンのCO2を貯留する計画となっています。

CRCは、Kern郡に環境影響レポートのドラフト作成を開始する通知(Notice of Preparation)を提出しています。この中でCRCは、回収するCO2の発生源はまだ特定されておらず、環境影響レポートのドラフトにおいて分析、特定する予定であることを明らかにしています。なお、回収したCO2の貯留先(最大10億トンのCO2が貯留可能な貯留層)のリストは既に特定されており、今年は炭素管理事業に約8,500万ドルを費やすと見込んでいると付け加えています。この費用には、保留中の許可申請や初期段階の開発を開始するための作業が含まれています。

詳細は以下をご覧ください。

Notice of Preparation of a Draft Environmental Impact Report for the Carbon TerraVault 1(CTV 1)Carbon Capture and Sequestration Project by California Resources Corporation (CRC) 
https://psbweb.co.kern.ca.us/planning/pdfs/notices/carbon_terravault1_nop.pdf

California Resources Corporation (CRC)によるCarbon TerraVault 1(CTV 1)プロジェクトに関するサイト
https://www.crc.com/carbon-terravault/carbon-terravault-i-projects

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https://www.governing.com/next/kern-countys-carbon-capture-review-is-states-first?_amp=true