英国政府、ACT3プログラムの資金提供先を公表
2022年04月18日
英国政府は、Accelerating Carbon Capture and Storage Technologies 3（ACT 3）プログラムの合計500万ポンド（約7億7,500万円、1ポンド＝155円換算）の資金提供先として選ばれた組織及びプロジェクトを以下の通り公表しました。・University of Oxford
SHARPプロジェクトの実施パートナーとして £977,122.81（約1億5,145万円）
SHARPは、岩石の応力状態と関連する岩石の破壊シナリオをより正確に推定することにより、貯留リスクを定量化して削減することを目的としています。
・Heriot Watt University
CEMENTEGRITYプロジェクトの実施パートナーとして£293,860.53（約4,555万円）
CEMENTEGRITYは、現実的なサイトの条件とCO2組成を考慮し、セメント組成物を開発し、長期間にわたり高い健全性を維持する坑井セメントシールの技術を改善することを目的としています。
・University of Nottingham
ABSALTプロジェクトの実施主導者として£627258.77（約9,723万円）
ABSALTは、固体吸着ループ技術（solids adsorption looping technology：SALT）の塩基性シリカ-ポリエチレンイミン（PEI）が低いコストでのCO2回収を実証することを目的としています。
・University College London
NEXTCCUSプロジェクトの実施パートナーとして£297,634.21（約4,613万円）
NEXTCCUSは、持続可能な電気化学システムを使用して、CO2回収、直接変換、液体燃料としての貯留によりクリーンで安全な代替再生可能燃料としてメタノールを生産することにより、ネガティブエミッションとなる持続可能なエネルギー技術に貢献することを目指しています。
・Net Zero Technology Centre
RETURNプロジェクトの実施パートナーとして£587,125.44（約9,100万円）
RETURNは、枯渇した油ガス貯留層でのCO2貯留の可能性を研究することを目的としており、CO2の長期貯留場所として、枯渇した貯留層を安全かつ費用効果の高い方法で使用できるようにすることを目標としています。
・TWI Limited
CoCaCO2Laプロジェクトの実施主導者として£518,777.19（約8,041万円）
CoCaC02Laは、ナノ構造の銅（Cu）触媒を使用して、CO2をエチレン（C2H4）に変換する、柔軟で調整可能、経済的に実行可能な電気分解装置の開発を目指しています。
・University of Edinburgh
EverLoNGプロジェクトの実施パートナーとして£218,009.65（約3,379万円）
EverLoNGは、LNG燃料船での実証により、船舶ベースのCO2回収（Ship-Based Carbon Capture：SBCC）技術の実装を加速することを目指しています。 EverLoNGは、プロジェクトパートナーのTotalとHeeremaが所有・操業する2隻のLNG燃料船に搭載されたSBCC技術を検証および実証します。
・Imperial College London（3件）
- SCOPEプロジェクトの実施パートナーとして£904,101.75（約1億4,013万円）
SCOPEは、排出量を管理するプラント所有者とプロセスの許可を実施する規制当局に不可欠な重要なデータ、方法論及びツールを提供することにより、CO2回収プロジェクトを加速することを目指しています。
- CooCEプロジェクトの実施パートナーとして£417,256.14（約6,468万円）
CooCEはバイオベースのプロセスの開発とバイオリファイナリーを実施しています。
- ACTiONプロジェクトの実施主導者として£158,854.00（約2,462万円）
ACTIONは、CO2排出源を地中貯留及び非地質学的な利用オプションと接続するための効率的なインフラストラクチャを確立することを目的としています。
詳細は以下をご覧ください。
英国政府による
https://www.gov.uk/government/publications/accelerating-carbon-capture-and-storage-technologies-act-3-grant-funding-winners/grant-funding-winners-accelerating-carbon-capture-and-storage-technologies-3