英国North Sea Transition Authority、13のエリアを対象とする英国初のCO2貯留ライセンスラウンドを開始

2022年06月29日

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英国のNorth Sea Transition Authority(NSTA)は、13のエリアを対象とする英国初のCO2貯留ライセンスラウンドを開始しました。

NSTAは、英国の沖合CO2貯留の認可機関であり、CO2貯留と評価ライセンス(carbon dioxide storage and appraisal licences)や貯留許可(storage permits)を承認・発行し、CO2貯留の公募を管理・維持しています。
ライセンス供与の対象となる地域は、北海南部、北海中央部、北海北部、及び東アイルランド海のAberdeen、Teeside、Liverpool、Lincolnshireの沖合に位置し、帯水層と枯渇油ガス田で構成されています。

NSTAは、市場への参入を熱望する企業からの関心に応じるためにこのCO2貯留ライセンスラウンドを開始したとしています。対象となった地域は、適切な地質条件、再利用できる可能性のある既存のインフラストラクチャへの近さ、CO2貯留が必要な産業クラスターへの接続などの特性を有するとしています。

NSTAは、ライセンスに適切な地域を選択する際に、洋上風力とのコロケーション、既存または将来の洋上風力開発に関する既知の課題と緩和策があるかどうか、環境問題、既存または将来の石油ライセンスとの重複の可能性を含む問題を十分に検討したとしています。

申請可能期間は90日間であり、9月13日が締め切りとなっています。技術的および財務的基準に基づきNSTAが評価し、決定するとしています。

新しいライセンスは2023年初頭に付与される予定です。ライセンスを取得した貯留は様々なペースで進む可能性が高いことを意味しますが、CO2の最初の圧入は、ライセンス付与から最短で4?6年後に行われる可能性が高いとしています。 

なお、プロジェクト事業者は、NSTAからのライセンス取得することに加えて、場所に応じてクラウンエステートまたはクラウンエステートスコットランドからリースを取得する必要があるとしています。

詳細は以下をご覧ください。

North Sea Transition Authority (NSTA) 
https://www.nstauthority.co.uk/news-publications/news/2022/bids-invited-in-uk-s-first-ever-carbon-storage-licensing-round/

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https://jpt.spe.org/uk-opens-bidding-in-first-carbon-storage-licensing-round