Bureau Veritas、Wah Kwong、Shanghai Qiyao Environmental Technology、既存船舶にCCSユニットを設置する可能性を共同研究する協定署名

2022年08月17日

記事カテゴリ:
フランスに拠点を置く認証企業であるBureau Veritas、香港最大の船主の1つであるWah Kwong、及び、上海の船舶用ディーゼル エンジン研究所の子会社であるShanghai Qiyao Environmental Technology(QIYAO ENVIRON TEC)は、2030年の燃費実績の格付け制度(CII)目標を達成するために、既存の船舶にCCSユニットを設置する可能性を共同研究するための協定に署名したと公表しました。

この調査では、Wah Kwongが運用する2種類のばら積貨物船に焦点を当てる計画です。船舶の設計パラメーターに基づき、Qiyao Environmental TechnologyがCCS ユニットの設計を開発します。Bureau Veritasは、船舶と設備の安全性を確保し、船舶の運航中にCO2排出削減目標が効果的に達成されるように既存の規制と規則に従い計画を見直す予定です。その後は、石油タンカーについても同様に開発が行われる計画としています。

Qiyao Environmental Technology が開発した CCS コンセプトはアミン吸収液を用いてCO2分離するもので、既にラボ試験を完了し、これまでに85%を超えるCO2回収率を達成しています。分離されたCO2は圧縮、精製後、冷却により液化された後、低温貯蔵タンクに貯蔵されます。CCS ユニットの設計承認は審査中です。

詳細は以下をご覧ください。

Bureau Veritasによるプレスリリース 
https://marine-offshore.bureauveritas.com/newsroom/wah-kwong-qiyao-and-bureau-veritas-launch-feasibility-study-carbon-capture-and-storage

関連ニュース
https://safety4sea.com/partners-to-study-feasibility-of-carbon-capture-on-existing-ships/