Mærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shipping、船上CO2回収の役割を調査したレポート
2022年10月11日
Mærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shipping※は、様々なケーススタディを用いて海事産業の脱炭素化における船上CO2回収(OCC)の役割を調査した結果をまとめたレポートを公表しました。このレポートにおけるケーススタディに基づき、以下のような結論が得られたとしています。
-化学吸収法によるOCCは技術的に実現可能であり、2030年までに商業的に利用可能になると予想される
-OCCによる追加的エネルギーは、総燃料消費量の増加につながる (最大45%増加)
-改造には費用が必要であり、大幅な変更が必要になる可能性があるため、OCCは新造船への適用が最も可能性が高い
-部分的なCO2回収は通常、初期CAPEXが高いため、CO2削減コストが高くなる
-大型タンカーのOCCは最高のビジネスケースであり、小型ばら積み貨物船は最も多くの課題がある
※Mærsk Mc-Kinney Møller Center for Zero Carbon Shippingは、米国船級協会(ABS)、A.P.Moller-Maersk、Cargill、MAN Energy Solutions、三菱重工業、 Siemens、日本郵船の7社を創立パートナーとし、2020年に設立されたゼロカーボン輸送のための応用研究センターです。
詳細は以下をご覧ください。
レポート:”The Role of Onboard Carbon Capture in Maritime Decarbonization”の入手先
https://www.zerocarbonshipping.com/publications/the-role-of-onboard-carbon-capture-in-maritime-decarbonization/
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https://safety4sea.com/onboard-carbon-capture-better-suited-for-large-tankers-report-finds/