インドネシア、エネルギー鉱物資源省、CCS/CCUSの実施に関する規則を制定

2023年04月07日

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3月2日、インドネシアのエネルギー鉱物資源省(Ministry of Energy and Mineral Resources:ESDM)の 大臣Arifin Tasrif氏は、石油・ガス事業の上流部門におけるCCS及びCCUSの実施に関するエネルギー鉱物資源大臣規則(2023年2号)を制定しました。この規制は、低排出を実現しながら、石油とガスの増産を促進するためのインドネシア政府の取り組みの一つとしています。

ESDMのプレスリリースによると、この規則では、技術的、ビジネスシナリオ、法的及び経済的な4つの側面に関する規制が含まれているようです。

技術的な側面に関しては、回収・輸送・圧入・貯留のMRV(モニタリング・報告・検証)とサイト特性に適したエンジニアリング標準とルールに関する要件が含まれます。ビジネスシナリオに関しては、石油・ガス分野における協力契約に基づき実施されること、及び、CO2の発生源には油ガス事業者だけではなくBtoB取引に含まれる他の産業からの排出も含まれるとしています。

法的側面に関しては、協力契約請負業者(KKKS)によるCCS/CCUSプロジェクトの提案は開発計画の一部となることや、CCS/CCUSプロジェクトの終了後、最長10年までモニタリングを実施すること、及び、政府への責任移譲に関する要件等が含まれます。

経済的側面に関しては、他社からの資金提供を規制するものであり、炭素クレジットの収益化の可能性について記載されています。

詳細は以下をご覧ください。

Indonesian Ministry of Energy and Mineral Resourcesによるプレスリリース
https://www.esdm.go.id/en/media-center/news-archives/aturan-ccs-ccus-diteken-upaya-indonesia-capai-rendah-emisi-dan-tingkatkan-produksi-migas

CCS/CCUS実施に関する規則の入手先
https://jdih.esdm.go.id/index.php/web/result/2371/detail

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https://www.thestar.com.my/aseanplus/aseanplus-news/2023/03/12/indonesia-invites-oil-and-gas-operators-to-set-up-carbon-capture-facilities