三菱商事とSouth Pole、NextGenを設立し技術系CDRクレジットの長期購入契約

2023年05月10日

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三菱商事は、世界最大手のカーボンクレジット創出を手がけるスイスのSouth Poleと、大気中のCO2除去(CDR)に関する革新的な技術の普及・促進を目指し、NextGen CDR Facility(NextGen)を設立したことを公表しました。NextGenでは国際的な品質基準であるICROA(International Carbon Reduction and Offset Alliance)に準拠した高品質な技術系CDR由来のカーボンクレジットを扱い、クレジットの買い手と売り手(プロジェクト)をつなぐことにより、市場拡大に必要な基盤を構築する役割を果たすとしています。

NextGenは以下3つのプロジェクトから世界最大規模となる累計約20万トンの技術系CDRクレジットの長期購入契約を締結したことも明らかにしています。
・米Summit Carbon Solutionsが推進する世界最大級のBiomass Carbon Removal and Storage (BiCRS)プロジェクト
・米1Point Fiveが推進する世界最大級のDirect Air Capture and Storage (DACS)プロジェクト
・フィンランドCarbo Cultureが推進するバイオ炭プロジェクト

今後2025年迄に累計100万トン以上の技術系CDRクレジットの購入を目指し、市場の拡大を支援するとしています。

NextGenにはCDR業界を牽引する商船三井、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、LGT、Swiss Re、UBSがクレジットの買い手として参画しており、クレジットの目標平均価格は市場価格比競争力のあるUS$200/トンに設定するとしています。

詳細は以下をご覧ください。

三菱商事によるプレスリリース
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2023/html/0000051162.html

South Poleによるプレスリリース
https://www.southpole.com/news/nextgen-establishes-worlds-largest-diversified-portfolio-of-permanent-carbon-dioxide-removals#jp

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https://interestingengineering.com/innovation/worlds-largest-carbon-capture-facility