欧州委員会、ベルギーAntwerp@Cに1億4,460万ユーロの資金提供

2023年07月07日

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欧州委員会はエネルギーインフラを対象とするConnecting Europe FacilityプログラムであるCEF Energyの下で、ベルギーのアントワープ港湾地域でCCUSインフラ開発を計画するAntwerp@Cに1億4,460万ユーロの資金提供が実施されたことを発表しました。

Antwerp@C CO2 Export Hubプロジェクトは、Air Liquide、Fluxys、the Port of Antwerp-Brugesにより、アントワープ港湾地域の産業から回収されたCO2の輸送、液化、輸出のための世界規模のオープンアクセスモジュラーインフラストラクチャを開発することを目的としています。このプロジェクトは2027年6月完成予定で、ノルウェーの大陸棚にCO2を輸送し貯留するためのインフラ開発に焦点を当てた欧州の共通利益プロジェクト(PCI:Projects of common interest)N-LiTESのCO2回収イニシアチブの1つとなっています。
また欧州委員会は、このAntwerp@Cを補完するプロジェクトとして同じくアントワープ港に位置し、3億5,680万ユーロのInnovation Fundにより支援されるKairos@Cにも言及しています。Kairos@CプロジェクトはAntwerp@CとともにCO2を回収、輸出し貯留する、国境を越えたCCSバリューチェーンを形成します。Kairos@CはAir LiquideとBASFの共同イニシアチブで、BASFのアントワープにある5つの化学プラントからCO2を回収し、アントワープ港の輸出ターミナルを経由して液化され、船舶輸送により北海海底下に貯留する計画となっています。この際、アントワープ港の輸出インフラはAntwerp@Cが構築し、オープンアクセスベースで運営される計画となっています。

詳細は以下をご覧ください。

欧州委員会によるプレスリリース
https://cinea.ec.europa.eu/news-events/news/cef-energy-antwerpc-co2-export-hub-receives-1446-million-eu-funding-co2-capture-infrastructure-2023-06-26_en