Heidelberg Materials、CCSでCO2排出量実質ゼロのセメント「evoZero」の受注開始

2023年12月20日

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Heidelberg Materialsは、ノルウェーのBrevikにあるセメント工場にCCS技術を適用し、外部のクレジット等に頼ることなくCO2排出量が正味ゼロとすることが可能なセメント「evoZero」の受注を開始したことを発表しました。ただし、Brevikのセメント工場におけるCCS導入完了は2024年末が予定されており、実際の販売はCCS設備の完成後となります。

evoZeroセメントは、顧客の所在地に応じて2通りの方法で利用でき、CCSを実施するノルウェーのBrevik工場から直接配送されるevoZero Carbon Captured Brevik は、ライフサイクル全体でネットゼロのカーボンフットプリントを実現するとしています。他のヨーロッパ諸国の顧客は、Brevikで実現された独自のCO2削減特性を活用しながら、近隣の工場から配送されるevoZero Carbon Capturedを選択することもできます。evoZero Carbon Captured は、納品時のカーボンフットプリントが実質ゼロであることが特徴です。

回収されたCO2の量は第三者検証機関によって独立して評価され、ブロックチェーン技術によってそのトレーサビリティを確保するとしています。

Brevik CCSは、セメント工場における大規模なCO2回収施設であり、完成は2024年末に予定されています。操業を開始すると、年間40万トンのCO2を回収・貯留する計画で、これは工場の排出量の50%に相当します。すでに実施しているCCUSプロジェクトとあわせて、同社は2030年までに累計1,000万トンのCO2を削減することを目指しています。

詳細は以下をご覧ください。

Heidelberg Materialsによるプレスリリース
https://www.heidelbergmaterials.com/en/pr-2023-11-28

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https://www.worldcement.com/product-news/29112023/heidelberg-materials-has-launched-the-worlds-first-net-zero-cement/