CO280とAker Carbon Capture、米国とカナダでのCDR拡大に向けMicrosoftとMoU締結
2024年05月08日
パルプ・製紙業界におけるバイオマス炭素除去・貯留プロジェクトを開発するカナダのCO280とCO2回収技術を開発するノルウェーのAker Carbon Capture は、米国とカナダにおける炭素除去(CDR)の物理的およびデジタルバリュー チェーン全体を拡大する機会を模索するために、Microsoftと覚書(MoU)に署名したと発表しました。
このMoUの条項に基づき、三社は以下を模索することに合意しました。
・CO280が現在開発しているプロジェクトや追加のプロジェクトを含む、生物起源のCO2回収プロジェクトを開発すること
・CO280の専門知識を応用して、パルプ・製紙工場におけるCO2回収の技術的・経済的実現可能性を評価するための標準的で効率的なスクリーニングプロセスを共同開発し、Aker Carbon Captureのモジュール化されたJust Catchシリーズを含むプラントを展開すること
・Microsoft のデジタル機能、クラウドコンピューティングプラットフォームやサービス、ソリューションを活用し、パルプ・製紙工場におけるCO2回収プロジェクトのライフサイクル評価(LCA)と測定、検証、報告(MRV) システムを標準化すること
・CO280が計画するプロジェクトをMicrosoftが策定した高品質なCDR基準と比較するためのデジタル ツールを作成すること
・政策を提唱し、リーダーシップを発揮して、パルプ・製紙業界におけるCO2回収市場を促進し、信頼性の高いCDRクレジットを創出・使用すること
北米のパルプ・製紙産業は、平均的な工場のCO2排出量のうち、80〜90%が生物起源であるため、年間最大1億3,000万トンのCDRの機会があるとしており、これらを回収し、恒久的に貯留することにより、ネガティブエミッションが達成されるとしています。
CO280は現在、年間1,000万トン以上の恒久的なCDRを開発中としています。
詳細は以下をご覧ください。
Aker Carbon Caputreによるプレスリリース
https://akercarboncapture.com/?cision_id=1B168AAF40F6CC7F
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