三菱重工、ArcelorMittalのベルギーGhent製鉄所でCO2回収実証試験開始
2024年05月31日
ArcelorMittalと三菱重工業、BHP、Mitsubishi Development Pty(MDP)は、ArcelorMittalがベルギーのGhentに保有する製鉄所の高炉にCO2回収装置を設置し、実証試験を開始したと発表しました。
ArcelorMittalの製鉄所に設置したCO2回収装置は、CO2回収技術の本格導入に向けた実証試験を目的としており、Ghent製鉄所で1~2年間稼働する予定としています。ArcelorMittalと三菱重工は本実証試験において、CO2回収技術が製鉄プラント向けに効果的であることを実証し、実装に向けての最適化設計検討を行う計画です。BHPとMDPはArcelorMittalの欧州事業向けに高品質な製鉄原料を供給する主要サプライヤーとして、本実証試験に資金を提供します。
Ghent製鉄所でのCO2回収実証試験は2段階に分かれており、第1段階では高炉ガスから約0.3トン/日のCO2を分離・回収し、技術的課題として高炉ガスに含まれる不純物に対応があるとしています。第2段階では、コークスガス、高炉ガス、天然ガスを含む混合ガスを熱源とする圧延再加熱炉排ガスからCO2分離・回収に関する試験を行うとしています。将来的には直接還元製鉄(DRI:Direct Reduced Iron)設備のリフォーマー排ガスでの実施も計画されています。
詳細は以下をご覧ください。
三菱重工によるプレスリリース
https://www.mhi.com/jp/news/24052102.html
ArcelorMittalによるプレスリリース
https://corporate.arcelormittal.com/media/news-articles/trial-carbon-capture-unit-begins-operating-on-blast-furnace-at-arcelormittal-gent-belgium