Gold Standard、エンジニアベースCDRの方法論に関連する文書を複数公表

2024年09月26日

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主要なボランタリークレジットのひとつであるGold Standardは、現在、エンジニアリング ベースのCO2除去(CDR)の方法論に関する以下の2件の文書にフィードバックを求めています。
 
・エンジニアリングベースのCDR活動要件
コンクリート骨材の促進炭酸化によるCO2隔離の方法論(V1.0)に対する主要な改訂を対象とする文書です。改訂により、適用範囲を廃コンクリート以外にも拡大し、より広範な反応性鉱物廃棄物の炭酸化に適用できるようになります。耐久性と反転リスク(reversal risk)、追加的な安全策と排出量算定の対策を考慮することを示しています。
 
・方法論ツール:地中貯留の反転リスクの計算
地中貯留に関連する反転リスクを計算するための新たな方法論のツールについて意見を求めています。このツールは、プロジェクト開発者がプロ​​ジェクトで計上する必要があるバッファーの割合 (%) に対応するリスクスコアを計算するために使用されます。
 
さらにGold Standardは、発酵バイオマスからのCO2回収に関する方法論のルール更新に関する文書も公開しています。この文書では、この方法論の対象を発酵以外の適格なCO2源に拡大することを目指しており、他の生物起源のCO2(バイオエネルギー、嫌気性消化、熱分解、ガス化からの排出など)も考慮できるようになります。

この他に、Gold Standardは炭素鉱物化の方法論も更新する予定であり、その適用範囲を拡大し、ボランタリーカーボンクレジット市場や最近のCDR開発におけるベストプラクティスに合わせる予定としています。この方法論の改訂はNeustarkと共同で開発しており、まもなくパブリックコンサルテーションで公表される予定です。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
Gold Standardによるプレスリリース
https://www.goldstandard.org/news/carbon-dioxide-removals-gold-standards-approach
 
Engineered Carbon Dioxide Removals Activity Requirements
https://www.goldstandard.org/consultations/engineered-carbon-dioxide-removals-activity-requirements

Tool 04: Reversal Risk Calculations for Geological Storage 
https://www.goldstandard.org/consultations/tool-04-reversal-risk-calculations-for-geological-storage
 
Applicability Scope Expansion to the Methodology for Biomass Fermentation with Carbon Capture and Storage
https://globalgoals.goldstandard.org/ru-2024-applicability-scope-expansion-to-the-methodology-for-biomass-fermentation-with-carbon-capture-and-storage/