OGCI、GCMDら、船上CO2回収技術の実現可能性検討結果を示すレポート公表

2024年11月01日

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OGCI(Oil and Gas Climate Initiative)、GCMD(Global Centre for Maritime Decarbonisation、シンガポールNPO法人)、Stena Bulkおよび大手海事組織のコンソーシアムは、船舶の排出量を削減するための船上CO2回収技術の技術的実現可能性を示すレポートを発表しました。この実現可能性の検討は、Realising Maritime Carbon Capture to Demonstrate the Ability to Lower Emissions(REMARCCABLE)プロジェクトの一環として実施されたもので、 アメリカ船級協会(ABS)、 Alfa Laval、Deltamarin、Lloyd’s Register、Seatrium、TNOからなるコンソーシアムによる支援を受けていました。
 
調査により、船上CO2回収技術により、MR型タンカー「Stena Impero」の既存のCO2排出量が年間最大20%削減され、燃料消費は10%弱減少する可能性が示されました。レポートでは、船上CO2回収が業界全体に広く導入される前に対処する必要がある港などにおける障壁を特定しています。
 
Stena Imperoに完全な船上CO2回収システムを設置するコストは1,360万ドルと推定され、CO2の削減コストは769ドル/CO2トンと評価されました。さらに今後は、研究開発によりコストが下がり、実現可能性は増加すると考えられています。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
GCMDによるプレスリリース
https://gcformd.org/engineering-study-charts-potential-of-carbon-capture-technology-to-help-decarbonize-shipping/
 
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https://www.marinelink.com/news/case-study-onboard-ccs-result-fuel-517971