EUの諮問委員会、気候変動対策にCO2除去が不可欠とする報告書発表
2025年03月05日
欧州連合(EU)の気候変動に関する欧州科学諮問委員会(European Scientific Advisory Board on Climate Change)は「CO2除去の拡大-EUにおける機会とリスクに対する勧告」と題した報告書を発表しました。この報告書は、環境と社会の安全策を確保しながら、CO2除去の導入を加速するためのEUがとるべき主な行動を概説しています。
本諮問委員会は、気候変動の最も深刻な影響を抑制するためには、大幅な排出削減に加え、大気からCO2を除去することが不可欠としています。諮問委員会は、排出量、陸上における一時的なCO2除去、新たな技術による永久的な除去のそれぞれに対し個別の法的目標を設定することを推奨しています。さらに、リスク管理するロバストなモニタリングを確保し、意識を高めるための社会的関与を促進しながら、CO2除去の早期需要を促進するために、イノベーション資金と市場インセンティブの増額が必要としています。
詳細は以下をご覧ください。
気候変動に関する欧州科学諮問機関によるプレスリリース
https://climate-advisory-board.europa.eu/news/new-report-from-the-eus-climate-advisory-board-outlines-recommendations-to-scale-up-carbon-dioxide-removals-while-addressing-opportunities-and-risks
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https://www.energyconnects.com/news/gas-lng/2025/february/scientists-say-eu-carbon-market-should-include-removals-like-ccs/