英国政府、Eni率いるLiverpool Bay CCSプロジェクトにCO2貯留許可とサプライチェーン契約締結

2025年05月12日

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英国政府のNorth Sea Transition Authority(NSTA)は、Liverpool Bay CCSプロジェクトのため、Eniに3件のCO2貯留許可を付与したことを発表しました。同プロジェクトは英国北西部で計画されるHyNetクラスターを支えるCCSシステムとして開発されており、25年間で1億900万トンのCO2を貯留する計画です。今回のCO2貯留許可により、Eniは年間450万トンのCO2圧入を早ければ2028年半ばから開始できるとしています。
 
また、これと同時に、Eniは、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)から経済ライセンスの交付を受けており、英国政府と大型契約を締結しました。これにより、北西イングランドと北ウェールズにまたがるLiverpool Bay CCSプロジェクトにおいて、約20億ポンド(約3,800億円、1ポンド=190円換算)のサプライチェーン契約が締結され、資金調達が完了したため(Financial close)、同プロジェクトは建設段階に移行します。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
NSTAによるプレスリリース
https://www.nstauthority.co.uk/news-publications/gbp2bn-hynet-carbon-storage-project-will-provide-massive-jobs-and-net-zero-boost/
 
英国政府によるプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/major-carbon-capture-project-to-deliver-jobs-and-growth
 
Eniによるプレスリリース
https://www.eni.com/en-IT/media/press-release/2025/04/eni-and-uk-reach-financial-close-for-the-liverpool-bay-ccs-project.html
 
関連ニュース
https://www.mrw.co.uk/uncategorised/construction-approved-for-major-uk-carbon-capture-pipeline-24-04-2025/