米国45Q税額控除を制限・45V税額控除を廃止する減税法案、下院可決
2025年06月13日
米国議会で現在審議されているトランプ政権による包括的な減税法案(通称、One Big Beautiful Bill Act)が、5月22日に下院で可決しました。賛成215票、反対214票の1票差での可決でした。
本法案には、CO2貯留を対象とする45Q税額控除を制限する改正や、クリーン水素製造を対象とする45V税額控除を廃止する改正も含まれています。
下院で可決された法案では、それぞれ以下のような内容となっています。
➀CO2貯留に対する税額控除(45Q税額控除)の制限
45Q税額控除の改正には、以下の内容が含まれています。
・外国法人および外国資本を含む法人への45Q税額控除の適用の禁止
・45Q税額控除の譲渡(transferability)の廃止
➁クリーン水素製造税額控除(45V税額控除)の廃止
クリーン水素製造を対象とする45V税額控除は、現在2033年1月1日までに建設が開始されるプロジェクトが対象となっていますが、対象となる建設開始期限を2026年1月1日に改正する提案が含まれており、45V税額控除が今年中で終了する内容となっています。
上院で修正される可能性もあり、このまま法案が成立するかどうかは不透明な状態となっています。
詳細は以下をご覧ください。
One Big Beautiful Bill Act(H.R.1)の概要
https://www.congress.gov/bill/119th-congress/house-bill/1
関連ニュース
https://www.cnn.co.jp/usa/35233342.html
https://www.upstreamonline.com/politics/us-carbon-capture-tax-credits-survive-as-gop-budget-bill-curbs-other-energy-measures/2-1-1820481
https://www.thecentersquare.com/louisiana/article_bd79fa60-247e-4dbc-a81f-1a2490daf70d.html