SINTEFとGeniwind、低コストかつ柔軟な沖合CO2貯留モニタリングシステムを開発

2025年06月16日

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ノルウェーの研究組織SINTEFとフランスのエンジニアリング企業Geniwindが連携し、低コストかつ柔軟な沖合CO2貯留モニタリングを可能とするソリューションを提案しています。
 
Geniwindは、洋上風力発電の分野で経験を積んでおり、自律型海底モニタリングのコンセプトを発表しており、SINTEFの研究員であるPierre Cerasi氏が、このコンセプトは、現在の地震探査よりもはるかに低コストで沖合CO2貯留サイトのモニタリングに活用できると考えたことから、両社の連携が始まりました。
 
SINTEFとGeniwindが提案する低コストな沖合CO2貯留モニタリングのソリューションには以下が含まれています。
 
・海底にハンマーで打ち込むことができる浅井戸(掘削リグは不要)
・この井戸には光ファイバーと、圧力、温度、変形を測定するセンサーを配備
・井戸や海底ノードからデータを取得する自律型海中ロボット(AUV)
 
このモニタリングシステムは最小限のコストで設置可能であり、高価な海中作業は不要としています。なお、この機器の開発においては、信頼性の高いデータを取得するのに十分な深さを確保しつつ、コストを抑えるために必要な浅さとなる適切な深度の特定が重要としています。光ファイバーケーブルは高解像度かつ複数の測定点を提供でき、また将来のメンテナンスにも柔軟に対応可能としています。
 
次のステップは、より大規模な国際プロジェクトに適用拡大することとしています。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
CLIMITによるプレスリリース
https://climit.no/en/news/more-affordable-monitoring-of-offshore-co%e2%82%82-storage/
 
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https://carbonherald.com/sintef-and-geniwind-work-on-affordable-offshore-co2-storage-monitoring/