住友商事、英国のCO2輸送パイプライン開発に出資

2025年07月30日

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住友商事は、英国の完全子会社であるSummit Energy Evolution Limited(SEEL)を通じて、「Peak Cluster炭素回収プロジェクト」を支えるCO2輸送パイプライン開発事業へ出資したことを発表しました。

Peak Cluster炭素回収プロジェクトは、英国のセメントおよび石灰の約4割を生産するPeak地域周辺の4つの工場で回収されたCO2をパイプラインで輸送し、CCSバリューチェーンを構築するものです。本プロジェクトは、英国の低炭素エネルギー開発企業Progressive Energyとセメント製造事業者であるTarmac、Breedon、SigmaRoc、Holcimが2022年から共同で概念設計(Pre-FEED)を進めており、今回新たにSEELは、合弁会社であるProgressive Energy Peak Limited(PEPL)を通じて、CO2輸送パイプライン開発における特別目的会社Peak Cluster Limited(PCL)へ出資することに合意したとしています。

本プロジェクトは、2028年の最終投資決定(FID)、2031年の完成を目指して、基本設計(FEED)や、規制当局の承認に必要な調査を進めており、FIDまでの開発費用は総額5960万ポンド(113億2,400万円、1ポンド=190円換算)が見込まれています。

本プロジェクトで輸送したCO2は、英エネルギー会社のSpirit Energyが開発するMorecambe Net Zero(MNZ)プロジェクトによって東アイリッシュ海の海底下に貯留される計画です。

詳細は以下をご覧ください。

住友商事によるプレスリリース

https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2025/group/20250708