英国政府、HyNetクラスターでCCS実施を交渉する企業を2社選定
2025年08月21日
廃木材を用いたBECCSを開発するEvero Energyは、Evero Inceバイオマス発電所を英国初のBECCS施設に転換し、HyNetクラスターに接続するための商業交渉を英国政府と開始する企業として選定されたことを発表しました。
通称InBECCSと呼ばれるこのプロジェクトは、既存のバイオマス発電所に三菱重工業が開発したCO2回収技術をレトロフィットすることで、拡張性と費用対効果に優れ、かつ迅速に導入可能なソリューションを提供するとしています。
InBECCSは、古いキッチンや埋め立て地から転用された木材廃棄物などを含む年間 17 万トンの家庭廃木材を処理するEvero のInce工場において、年間21万7,000トンのCO2を回収し、大気から除去するものです。
英国政府はこのほかにも、Uniperの天然ガス発電所Connah’s QuayにCO2回収設備を導入するConnah’s Quay Low Carbon PowerプロジェクトもHyNetクラスターに接続する商業交渉の対象として選定しています。
詳細は以下をご覧ください。
Evero Energyによるプレスリリース
https://evero.energy/news/Shortlisted
英国政府によるプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/2800-skilled-jobs-in-wales-and-north-west-as-ccus-industry-grows
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https://worldbiomarketinsights.com/uk-approves-first-bioenergy-carbon-capture-project-at-evero-ince-plant/