ドイツ連邦内閣、大規模CCS開発を可能にするCO2貯留法の改正を承認

2025年08月21日

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ドイツの連邦内閣は、CO2貯留法(KSpG)の改正法案を承認しました。この改正案はCCSとCCUを促進することを目的としており、これまで研究目的のプロジェクトに限定されていたものが、より大規模な商業目的のCCSも可能とし、CO2の輸送・貯留も可能にするものです。これは、ドイツが2045年までにカーボンニュートラルを達成することを約束しているためとしています。
 
法案の主な内容は以下のとおりです。
ドイツの大陸棚および排他的経済水域(EEZ)において、産業規模の商業利用を目的としたCO2貯留施設の建設を可能にする
ドイツ本土における陸域でのCO2貯留を可能にするための選択肢を提供する
CO2パイプラインおよびCO2貯留サイトの建設、運用、および大幅な改修において一般的に適用すべき優先される公共利益の決定
石炭燃焼による発電からの排出については、CO2パイプラインネットワークへのアクセスを除外される
CCSインフラ整備のための手続きと許可の迅速化に関する規制
 
詳細は以下をご覧ください。
 
ドイツ連邦政府によるプレスリリース
https://www.bundesregierung.de/breg-de/aktuelles/speicherung-von-kohlendioxid-2376946
 
https://www.bundeswirtschaftsministerium.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/2025/08/20250806-bunderegierung-ebnet-weg-fuer-co2-speicherung-nutzung-ccs-ccu.html
 
CO2貯留法(KSpG)の改正法案文書
https://www.bundeswirtschaftsministerium.de/Redaktion/DE/Downloads/Gesetz/2025/20250806-gesetzentwurf-kohlendioxid-speicherungsgesetz-aenderungsgesetz-kabinettsvorlage.pdf?__blob=publicationFile&v=10
 
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