欧州委員会、産業分野脱炭素化を支援するドイツ政府の補助を承認

2026年05月18日

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欧州委員会は、EUの国家補助規則(State aid rules)に基づき、産業分野の生産プロセス脱炭素化の支援として、ドイツ政府による50億ユーロ(約8,000億円、1ユーロ=160円換算)の補助を承認したことを発表しました。

ドイツ政府による支援策の対象となるプロジェクトは、根本的な技術革新を伴い、化石燃料または原材料を、電化、水素、CCS、CCU、バイオメタンの利用、熱回収・貯留といった低炭素代替エネルギーに置き換えるものでなければなりません。

対象となるプロジェクトは、削減されたCO2排出量1トンあたりの補助金申請額を基準とした費用対効果に基づき、競争入札方式で選定されます。プロジェクトは、大幅な排出量削減を実現する必要があり、具体的には、4年以内に少なくとも50%、15年間の契約期間終了までに85%の削減が求められます。この削減率は、関連分野における最も効率的な従来型生産技術を反映する対照システムと比較して評価されます。

また、この支援は15年間の双方向型の差金決済契約(CfD)の形で実施されます。補助金を受ける事業者は、EU-ETSの排出枠やエネルギー投入価格などを、従来技術と比較した形で、市場の動向に連動する年間額で受け取ります。プロセスの運用コストが下がった場合、事業者はその差額を返金する必要があります。

詳細は以下をご覧ください。
 
欧州委員会によるプレスリリース
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_26_997
 
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