GCMD、船上CO2回収とCCUのLCA結果を公表
2026年01月14日
海運の脱炭素化を推進するシンガポールの非営利団体Global Centre for Maritime Decarbonisation(GCMD)は、船上CO2回収し、液化したCO2を船から船に積み替えて下流で利用(CCU)するCAPTUREDプロジェクトのGHG排出量のLCA(ライフサイクルアセスメント)結果を公表しました。
このLCAは、DNVによる検証を受けており、外航コンテナ船で回収・液化したCO2から、船から船、船からトラックへの積み替え、陸上輸送、産業施設における利用までを網羅しています。回収CO2は、製鋼スラグを炭酸化スラグ(PCS)の原料としてリサイクルし、炭素鉱物化によって沈降炭酸カルシウム(PCC)を製造するプロセスを対象としています。
CAPTUREDプロジェクトでは、船上CO2回収の回収率10.7%で、バリューチェーン全体で7.9%のGHG排出量の削減が実証されました。これは、船上で回収したCO2 1トンあたり0.84トンのCO2削減に相当します。
燃料消費量を増加させる船上廃熱回収システムの欠如、長距離の陸上トラック輸送、荷降ろしおよび処理によるCO2排出などの運用上の制約を効率化すると、GHG排出量の削減は17.8%まで大幅に増加することも明らかにしています。これは、船上で回収したCO2 1トンあたり約2トンのCO2削減に相当します。
GCMDは、現在の国際海事機関(IMO)によるGHG計算フレームワーク(データ収集システム、炭素強度指標、LCAガイドラインを含む)では、従来の製品をCCUを活用した製品に置き換えた場合に回避される排出については計算に含まれていないため、過小評価されるリスクがあるとしています。
詳細は以下をご覧ください。
GCMDによるプレスリリース
https://gcformd.org/life-cycle-assessment-finds-significant-emissions-savings-potential-across-the-onboard-carbon-capture-value-chain/



