CCSのコストに関するレポート(ZEP)
2011年08月08日
EUが設立したCCSの推進機関である通称ZEP(Zero Emissions Platform)が、CCSのコストに関するレポートを出しました。EUの試算であるため、パイプラインの設置費用など日本の場合と異なる部分もありますが、色々なケースで具体的な数値を示しているため、CCS初心者の「CCSっていくらくらいかかるものなの?」というような質問に回答できるレポートになっています。
レポートの主な結論は以下のとおり。
●2020年以降、CCSはその他の低炭素エネルギー技術とコスト競合することが可能である。
●CCSは石炭及び天然ガス火力発電所に適用できる。
●実証試験が済めば3種類全ての回収技術(Post,Pre,Oxy)のコスト競争力がつく。
●大規模なCO2輸送インフラを早い段階で計画することはCCSのコストを削減する上で非常に重要である。
●帯水層のCO2貯留ポテンシャルを最大限に活用するためにリスク・リターンメカニスムが必要である。
●長期的な投資を可能とする、安全な(経済的)環境を整える必要がある。
レポートのダウンロード及び詳細については以下をご覧ください。
http://cdn.globalccsinstitute.com/sites/default/files/publication[_]201107[_]zep[_]ccs[_]costs.pdf