ArcelorMittal社のフロランジェCCSプロジェクトにフランスの産業大臣がExploration permitを与えた
2011年10月24日
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状況がちょっと日本やその他の国と違う印象なので、紹介いたします。
出典:
http://www.euractiv.fr/arcelormittal-accueillir-projet-pilote-europeen-stockage-co2-article
概要:
10月19日にフランスのエリック・ベッソン産業大臣が世界的鉄鋼生産会社であるArcelorMittal社に、同社のフロランジェ(Florange、フランス東部)のサイトにおけるCO2回収・貯留プロジェクトに対するExploration permitにサインした。
同プロジェクトはECがその40%を出資しているULCOS (Ultra-Low Carbon dioxide Steelmaking)プログラムのもと研究開発が進められてきた。
プロジェクト全体のコストは全体で6億ユーロと見積もられており、うち、フランス政府は1.5億ユーロを出資する予定である。
産業大臣はExploration permitを付与すると同時にEUに対して助成金を求めた。
これに対してEUはCO2排出権を売却することによって得られる財源により2.3億ユーロ援助することが可能だとArcelorMittal社に伝えた。
ただし、ArcelorMittal社はフロランジェサイトの第2高炉を現在停止しており、同高炉が閉鎖される場合はCCSプロジェクトの推進は困難となる。ArcelorMittal社は停止は一時的なものだと発表している。
このため、同CCSプロジェクトはフロランジェにおける鉄鋼産業の維持を担保するものとして大きな期待がかかっている。
ちなみに、先日社会党の大統領候補となったオランド氏は同CCSプロジェクトを支持し、EUに助成金の拠出を働きかけると発表した。