カナダが気候変動対策のための国全体の枠組みを公表
2016年12月22日
カナダは気候変動対策のための国全体の枠組み「Pan-Canadian Framework on Clean Growth and Climate Change」を公表しました。しかし、Global Newsの記事によると、Saskatchewan州とManitoba州はこの枠組みに同意していないようです。
今回公表された枠組みには、各州に対する炭素価格付け制度の水準が含まれており、
その内容は10月にTrudeau首相が国会で公表した内容と一致するものとなっています。
その概要は、以下の通りです。
・各州は炭素価格付け制度を2018年までに制定
・排出量に応じた炭素価格またはキャップアンドトレードによって実施可能
・炭素価格:2018年に$10/トン、毎年$10ずつ引き上げ、2022年には$50/トン
・キャップアンドトレード:2030年における排出削減目標はカナダの30%排出削減の目標以上の水準、かつ最低でもその年において炭素価格を適用した場合に達成が予想される排出削減と一致するよう、年間のキャップ(排出量の上限)を短くとも2022年までは低減させる
詳細は以下をご覧ください。
「Pan-Canadian Framework on Clean Growth and Climate Change」
https://www.canada.ca/en/services/environment/weather/climatechange/pan-canadian-framework.html
(PDF版)
https://www.canada.ca/content/dam/themes/environment/documents/weather1/20161215-1-en.pdf
カナダ政府によるプレスリリース
http://pm.gc.ca/eng/news/2016/12/09/communique-canadas-first-ministers
関連ニュース
http://globalnews.ca/news/3118115/national-climate-policy-plan-moving-along-despite-concerns-from-provinces/