IIASAの科学者ら、ネガティブエミッション技術に頼らない1.5℃目標の達成が可能なシナリオを提言

2018年06月08日

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IIASA(International Institute for Applied Systems Analysis)の科学者らは、BECCSなどのネガティブエミッション技術に頼らなくても、1.5℃目標が可能になるシナリオがあることを提言する論文を、学術誌Nature Energyで公表しました。

この論文では、北半球と南半球の主なエネルギーサービスの活動レベルとエネルギー強度の変化を示し、2050年における最終的な全世界のエネルギー需要が現在の40%減の245×1018Jまで低減することを予測しています。さらに、世界のエネルギーシステムを縮小することは、供給サイドを低炭素に変換する実現可能性を劇的に上げることができるとしています。

詳細は以下をご覧ください。

論文のサマリー(全文は要購入)
https://www.nature.com/articles/s41560-018-0172-6

論文の著者、タイトルなど
Grubler A, Wilson C, Bento N, Boza-Kiss B, Krey V, McCollum D, Rao N, Riahi K, et al. (2018). A low energy demand scenario for meeting the 1.5 °C target and sustainable development goals without negative emission technologies. Nature Energy 3: 517-525.

IIASAによるプレスリリース
http://www.iiasa.ac.at/web/home/about/news/180604-gruebler.html

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