ドイツ首相、温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標達成のためにはCCSが不可欠と発言
2019年05月21日
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これは、5月13日〜14日に35ヶ国の代表が集まり開催されたPetersberg Climate Dialogueにおける、新聞記者らによるインタビューでの発言です。
なお、ドイツではCCSの議論が終わっていたのではないかとの記者の質問に対して、同首相は再度検討することにしたと明言し、社会における幅広い議論が必要であるとしています。
さらに、ドイツの環境大臣Svenja Schulze氏も後日取材に応じ、CCSを真剣に検討するべきであるとの考えを明らかにしています。また、CCSは石炭火力の利用を長引かせるだけではないのかという批判についても、2038年までに国内のすべての石炭火力発電所の利用を廃止することを決定しているため、そのような懸念は不要であると回答しています。
ドイツでは、政府が任命した委員会により2038年までに国内のすべての石炭火力発電所を段階的に廃止する決定が1月に下されており、廃止のための方針を示す最終報告書が作成されています。
詳細は以下をご覧ください。
関連ニュース
https://www.theguardian.com/world/2019/may/15/angela-merkel-interview-europe-eu-unite-challenge-us-russia-china
https://www.cleanenergywire.org/news/merkel-puts-contentious-ccs-technology-back-german-agenda
石炭火力発電廃止を検討する委員会による報告書ダウンロード先(資料はすべてドイツ語のみ)
https://www.bmu.de/download/kommission-wachstum-strukturwandel-und-beschaeftigung/
石炭火力発電廃止に関するニュース
https://www.euronews.com/2019/01/26/germany-should-fully-phase-out-coal-by-2038-commission
https://www.cleanenergywire.org/factsheets/german-commission-proposes-coal-exit-2038