欧州11企業・研究機関が合同で実施する産業部門CO2回収プロジェクト「DMXプロジェクト」が始動 <br />

2019年06月14日

欧州の11の企業と研究機関からなるコンソーシアムが、産業部門のCO2回収プロジェクト、DMXプロジェクトを開始することを公表しました。

この実証プロジェクトは通称 “3D” project (DMX, Demonstration in Dunkirk)と呼ばれています。この実証プロジェクトは将来的なダンケルク〜北海における一連のCO2回収貯留クラスターの開発を目的とした包括的な研究の一部です。

“3D” projectは、フランスのIFP Energies nouvelles (IFPEN)が率いており、この他に欧州6カ国から ArcelorMittal、Axens、Total、ACP、Brevik Engineering、CMI、DTU、Gassco、 RWTH、Uetikonが参加しています。 また、本プロジェクトは欧州連合のHorizon 2020の一環であり、4年間の1,930万ユーロの予算のうち、1,480万ユーロは欧州連合からの助成金で成り立っています。

プロジェクトの目的は以下の通りです。
・パイロット規模でDMXプロセスの有効性を実証−パイロット試験設備をAxens社が設計し、フランスのダンケルクにあるArcelorMittal社の製鉄所サイトで2020年から建設し、製鉄過程で排出されるCO2を2021年までに0.5トン/時で回収する計画

・ダンケルクのArcelorMittal社の製鉄所サイトで、2025年から稼働可能な初の産業化に向けたユニットの実装準備

・将来的なダンケルク〜北海における一連のクラスターの設計−年間1,000万トンのCO2を回収・輸送・貯留するクラスターで、2035年までに稼働可能とする計画

詳細は以下をご覧ください。

Total社によるプレスリリース
https://www.total.com/en/media/news/press-releases/launch-innovative-european-3d-project-capture-and-storage-co2-industrial-scale