米国のPNNL、Fluor、EPRIと共同でCO2回収コストを低減する回収溶液EEMPAに関する論文を公表
2021年04月06日
米国エネルギー省(DOE)、Pacific Northwest National Laboratory(PNNL)の研究者は、FluorとElectric Power Research Institute(EPRI)の共同研究者とともに、 EEMPAとして知られる溶媒のCO2回収特性について学術誌「International Journal of Greenhouse Gas Control」にて公表しました。PNNLのプレスリリースによると、CO2回収コスト削減の研究の一環として、水分量が少ない(water-lean)ことにより既存の商用技術よりもコストを19%削減できるEEMPAを用いたCO2回収手法を実証しています。回収に必要エネルギーは、既存技術よりも17%低減できるとのことです。
さらに、EEMPAを用いた回収方法は既存のCO2回収システムへ適用できるとしています。
この回収手法のコストは発電所排ガスから回収した場合、1トンあたり47.10ドルとなっています。
詳細は以下をご覧ください。
論文「Techno-economic comparison of various process configurations for post-combustion carbon capture using a single-component water-lean solvent」の概要(要購入)
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1750583621000311#!
PNNLによるプレスリリース
https://www.pnnl.gov/news-media/cheaper-carbon-capture-way
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https://scitechdaily.com/cheaper-carbon-capture-is-on-the-way-marathon-research-effort-drives-down-cost/