Alberta州政府、CO2貯留ハブの提案を対象とする競争的プロセスを検討開始

2021年05月25日

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Alberta州政府は、”Carbon Sequestration Tenure Management”と題するInformation Letterを公表し、CO2貯留ハブを選定するための提案を、競争的プロセスを通じて検討すると明らかにしました。

競争的プロセスにより、技術的、財政的、操業能力を備えた提案者が選ばれることになりますが、CO2貯留権(carbon sequestration rights)を付与された提案者は、法規制上の要件を順守し、Albert Energy(Alberta州のエネルギー規制当局)から必要な承認を取得する必要があるとしています。
Alberta Energyは現在、既存の法律や規制の改正は予定していないものの、必要に応じて将来的に改正する可能性はあるとしています。

開発中の競争的プロセスにおいて、提案に当たってはCO2を圧入する地理的・地質学的位置や、回収したCO2の輸送システムの特定が要件となることが想定されています。また、CO2貯留ハブへのオープンなアクセスを確保し、公正なサービス料金で提供することや、カーボンオフセットまたは将来のクレジットを考慮し、公正な経済的利益を実現する機会の提供が期待されています。

このプロセスは、CO2貯留ハブのみを対象としており、EORまたはEGR(石油増進回収/天然ガス増進回収)プロジェクトは対象外としています。EOR/EGRに関連する事業については、今後も引き続き適切な鉱業権制度に基づき許可されるとしています。
 
詳細は以下をご覧ください。

Alberta州政府によるInformation Letter
Information Letter 2021-19 “Carbon Sequestration Tenure Management”
https://inform.energy.gov.ab.ca/Documents/Published/IL-2021-19.pdf

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https://www.bennettjones.com/Blogs-Section/Alberta-Plans-to-Introduce-a-Competitive-Process-for-Carbon-Sequestration-Tenure

https://www.dentons.com/en/insights/articles/2021/may/18/alberta-carbon-sequestration-tenure-and-ccus-developments

https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=c08d9027-0f51-4e25-ae7d-ba6be8130708