米国University of Michiganの研究者、CO2のコンクリート、化学品、無機製品製造への利用における気候変動対策としての利点を比較評価

2021年10月06日

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University of Michiganの研究者らは、CO2のコンクリート、化学品、無機製品製造への利用における気候変動対策としての利点を比較する評価を実施し、その成果を”Assessing the Relative Climate Impact of Carbon Utilization for Concrete, Chemical, and Mineral Production”と題して学術誌Environmental Science & Technologyに発表しています。

この研究では、ライフサイクルアセスメント(LCA)手法を通じて、気候変動対策としての投資利益率(ROI:return on investment)を推計学的に特定し、CO2のコンクリート、化学品、無機製品製造への利用20通りをランク付けしています。
その結果、2通りのコンクリート製造への利用、および、水素化によるギ酸の製造とメタンの乾式改質による一酸化炭素の製造が最も気候変動対策としてのROIが高かったとしています。また、これらの用途が唯一、気候変動に対する効果が負荷を上回る可能性が高かったことも示されました。

詳細は以下をご覧ください。

論文の概要
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.1c01109

University of Michiganによるプレスリリース
https://news.umich.edu/climate-benefits-vs-burdens-which-products-are-best-suited-for-emerging-carbon-capture-technologies/

関連ニュース
https://www.theweathernetwork.com/ca/news/article/study-explores-which-carbon-capture-technology-has-the-best-benefits