フィンランドLangh Tech、既存のSOxスクラバーシステムを利用した船舶搭載型CO2回収の可能性に関する調査

2022年01月05日

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船舶向けの浄化関連装置を開発するフィンランドのLangh Techは、船内でのCO2回収の可能性の調査を開始したと公表しています。

Langh Techは同社製の既存のSOxスクラバーシステムを利用し、船舶のメインエンジンから排出されるCO2を回収するための予備テストを複数実施したとしています。具体的には、既存のSOxスクラバーシステムのプロセス水にアルカリを添加することでCO2と反応させ回収する仕組みであり、アルカリの投与量をわずかに増やすだけでも有効である結果が得られたとしています。

メインエンジンの負荷が約85%の時、アルカリ投与量を5%増やすとCO2排出量が通常時よりも3.3%削減され、メインエンジンの負荷が40%の時、CO2排出量は約7%削減されたとしています。

なお、Langh Techは、プロセス水から回収したCO2の抽出方法は研究している段階であり、船内と陸上における回収CO2の効率的な貯留・利用方法も検討しているとしています。

詳細は以下をご覧ください。

Langh Techによるプレスリリース
https://www.langhtech.com/single-post/langh-tech-researches-ways-to-reduce-co2-emissions-using-sox-scrubbers

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https://shipandbunker.com/news/world/299507-33-carbon-capture-possible-with-minor-modifications-to-existing-scrubber-langh-tech