オランダのRadboud Universityの研究者ら、CCUのLCAに関する研究結果を公表

2022年03月02日

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オランダのRadboud Universityの研究者らは、CO2利用技術をライフサイクルアセスメント(LCA)の観点から検討し、その成果が学術誌One Earthに掲載されました。

この研究では、CCUのライフサイクル排出量と技術成熟度レベル(TRL)に基づいて、大気、生物、又は化石由来のCO2を使用するCCU技術について、緩和経路を考慮したパリ協定の目標達成適合性基準を設定し、次の結果を得ました。
・建材、EOR、園芸産業、及び一部の化学物質を対象とするTRLが6以上のCCU技術は、2030年時点でパリ協定に適合
・すべてのTRLにあるCCU技術を対象とした結果、CO2を恒久的に固定できる製品への利用、又はゼロエミッションエネルギーのみから製造された製品への利用のみが2050年時点でパリ協定に適合

これらの調査結果は、CCU技術の開発は、正味排出量をほぼゼロにできる可能性のあるものに焦点を当てるべきことを示唆しています。

詳細は以下をご覧ください。

Radboud Universityによるプレスリリース
https://www.ru.nl/english/news-agenda/news/vm/iwwr/2022/co2-utilisation-often-leads-insufficient-emission/

論文「Limits to Paris compatibility of CO2 capture and utilization」の入手先
https://doi.org/10.1016/j.oneear.2022.01.006

関連ニュース
https://www.newscientist.com/article/2308935-most-carbon-capture-technologies-create-more-emissions-than-they-save/

https://www.openaccessgovernment.org/ccu-emissions/130126/